常に見守ることである!

「見守る」と「監視」は根本的に違います
「見守る」は悩みはないか?いい面はないか?困っていないか?を探すこと!
「監視」はさぼらないか?手抜きしないか?悪さをしないか?をチェックすること!

森保一監督
写真はインターネットより引用しています

以下の文章は、サッカー東京五輪代表の森保一監督がテレビで話された内容で、そこから引用し編集しています

彼の監督術は、選手を見守ることです。森保監督の試合の選手起用の基準は、練習でいいパフォーマンスをした選手を試合に出す!過去の名声や経験値で選手を試合に出す事はしない!どんなに力のある選手でも、練習でいいパフォーマンスをしなかったらダメ!力のある選手と力のない選手を色メガネ(先入感)で見ないようにしていると言われます。だから森保監督は1軍、2軍の練習はできるだけ参加することにしているそうです
◆練習する選手を見守る!そしてアドバイスする!
◆そして悩んでいる選手を見かけたら気軽に声を掛ける!
◆練習を見ながら選手のいい面を探して、いい面が伸ばせるようにサポートする


選手は常に監督に監視されているのではなくて、見守られていると感じている
森保監督が心掛けている事はメンタル面のかけ声であり、選手にフランクに声をかけているそうです

監督は常に練習を見守るという。レギュラーだけでなく準レギュラーの練習にも参加するそうです
試合に出れる選手は、過去の経歴や実績、能力や安定感でなく、練習を見守り練習でパフォーマンスを挙げている選手を選ぶそうです
これまでの実績や能力でなくて、今、精一杯の努力をしている人を評価している。選手にとっては今の自分を見て今の自分を評価してくれることが嬉しいという
常に自分を見てくれているということがやる気アップに繋がるという
練習では選手に寄り添ってそっと声を掛けて尋ねる。さっきのあのプレイ、君はどう思った?体の切れがイマイチだけどどうなの?と聞く
選手は自分の細かな動きまで見てくれている監督に絶大の信頼を持つ事ができるという。
監督(リーダー)という仕事は、選手(部下)の強みを見つけて強みを伸ばしていき、思い切った力が発揮できるような環境を作ること。そして皆が楽しさと充実感が感じられるようにする事!・・・そんな森保監督の下で堂安律選手など若い力が台頭してきている

元帝京大学ラグビー監督の岩出雅也さんは、たぐいまれな観察力を持った監督力で大学ラグビー9連覇を成し遂げました。選手の練習や試合を見て、「大丈夫?」「調子はどんな感じ?」と声を掛け、どのようにサポートするかを常に考えるそうです。選手の動きの状況をみて、選手の「背景」と会話するそうで、「なぜあの場面にあのように動いたのか?あの判断はどうしてそうしたのか?」を考えるそうです

私が企業研修した職場には、日本人のリーダーの指揮下で多くの日系人が作業者として働いています。日系人の中には日本語が全く出来ない人もいるので作業指示もうまくいかない。生活習慣も違うので日本企業に溶け込めない人もいる。やがて日本人のリーダーと日系人の作業者の間に溝ができてそれが仕事面で問題が出てくるようになった。
そこで、工場長は自ら、毎日1回、職場巡回をして日系人に話しかけるようにした。工場長はできるだけ現場を回って彼らの仕事ぶりを見守る!そして「何か問題はないか?」「困っている事はないか?」と聞く。元気がない人に対しては「顔色悪いけど、体調はどう?大丈夫?」と尋ねる
最初のうちは工場長に監視されていると思ったようだが、工場長の笑顔と声掛けに次第に笑顔で挨拶を返してくれるようになってきたという。工場長は今もなお毎日日系人を見守りつづけているそうです

逃げない!避けない!嫌わない!

協調性が乏しい部下には、もっと協調性を持て!と言ってもダメ
仕事に意欲を示さず、白けている部下に対して、もう少し意欲を持て!と言ってもムダ
すぐにキレる部下に対し、もう少しおだやかになれ!といっても直らない!

このような人の共通点は、人と会っても話をしない!目線を合わせようとしない!ココロを開かない!内にこもりやすい!

そんな部下に対し、リーダーはどう接していけばいいのか?
◆毎朝、こちらから話しかけていく
◆笑顔で話しかけていく
◆相手の顔を見て、話しかけていく
◆積極的に近づいていく!しつこいと思われても話しかける
◆「優しく見守る!」という気持ちを持つ
◆ココロを閉ざしている人には、プライベートな話から入る
◆やる気がない人には、できることからやらせてみる、そしてうまくいくようにフォローする

やる気のない部下、使いにくい部下に対しては、
◆苦手意識をもたない!
◆できたら、避けたい!と思わない
◆嫌な奴だなあ!と思わない

そういった気持ちをもつと、相手もあなたに対し、同じような感情を持つのである
心の中に思うことは「こだまする」のである

私は信州の工場へ工場長として赴任した事がありました。その工場には結構ヤンチャな従業員が多くいて、私が作業場へ行って挨拶しても返事もしないで「どこの馬の骨が来たんだろうか!」って態度でした。そこで私は毎朝作業場へ行き「おはよう!」って挨拶をして回りました。こちらが挨拶しても最初は返事も返りませんでしたが、少しづつ背を向けながらも「おはよう!」って返事を返してくれるようになり、「おはよう!」を続けたら、やがてこちらへ向いて「おはよう!」と返してくれました。そこで「今日の体調はどう?」って聞くと「まあまあかな!」とひと言が返ってきました。その後しばらく経った頃には笑顔が返ってくるようになりました。そこで「今日は元気ないな!昨日彼女と何かあった?」って聞くと「別に・・」って言いながら、照れ笑いしていました。少しづつ会話が増えていき、「工場長!昨日奥さんと何かありました?」って逆を突かれるようになりました。その後は仕事中も色んな話をするようになり、仕事もしっかりやってくれるようになっていきました・・・部下との関係は根気比べでもありますね

欠点をつつかないで良いとこ探し

部下育ては子育てと同じで「ほめ育て!」が一番です。「そんなことしてはダメ!」と子供を叱るよりも「良い子はそんなことをしないよ!」と言った方が効き目があります。そして話した通りに行動した時には「良い子になったね!」とシッカリほめる!
相手の欠点をつついても、なかなか直らないもので、むしろ反発されることが多いものです。
逆に長所ほめていくと長所はドンドン伸びていくのです。長所を見ていくとやがて短所が見えなくなってきて短所が少なくなってきます。
やる気のない部下に対しては良いとこ探しをして良いところを伸ばしていきましょう!できない部下には少しの成果でもほめていく、少しの努力にも感謝していくことです。「よくがんばってくれたね!ありがとう!」の一言が大事です

「甘やかすこと」と「ほめること」は似ているようで違います!
「甘やかす」とは、自分では良くない状態だと認識していながら「それでいいよ」と伝えること、容認することです
「褒める」とは、その人の素晴らしい部分を「素晴らしい」と伝えること。つまり承認することであり、評価することなんです

部下の欠点をつつかないで良いとこ探しをしましょう

期待する事!

やる気のない部下、できない部下、使いにくい部下に対しては「彼は出来ない奴だ」「彼はこの程度の奴だ」といったネガティブな思いを持っている事が多いものです

ココロはこだまします
気持ちは知らず知らずのうちに、声に態度に表れて相手の知るところとなるのです。「彼はできない!」という潜在意識を上司が持っていると、部下は「自分はできない!」という思いを無言のうちにキャッチし、自信喪失してやる気をなくしていくのです・・・

逆に彼の強みは何か?を探して「何かをやってくれるはずだ」「頑張ってくれる事を期待しよう!という思いを持つと、部下はその期待を無言のうちにキャッチし、その期待に応えようと無意識のうちに思いその期待通りの成果を出そうとします

やる気のない部下、できない部下、使いにくい部下に対しては期待することが大事!です。心はこだまします。できない奴と決めつけないことです

できる部下とできない部下への接し方に差をつけない!

できる部下は多少ミスをしても許されることが多いが、できない部下がほんの小さなミスをしただけでも厳しく怒られることがある

できる部下に対して上司はへそを曲げられると困るのでチヤホヤして甘やかす事が多いものです。
結果を出している人は多少のわがままを許してしまう!できる部下はルールを破っても許されることが多いものです

できない部下に対して上司は怒りやすい傾向があります。できない部下に対して上から目線でガンガン言う傾向があるます。時にはパワハラになりかけることもあります。できない部下を「叱られ役」にする傾向があるし、できない部下を自分のイライラのはけ口にする傾向があります

あなたはできる部下とできない部下に対して接し方に違いはないでしょうか
部下に対しては公平に接することが大事です
部下をえこひいきしていると余計に反発され、言うことを聞かなくなります。これはよくある陥りやすい罠です
あなたは「人使い上手」ですか?自己点検してみてください

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