人使いの名手になるには、伝え方上手になる事である!「伝える」ことと「伝わる」ことは根本的に違います。「伝える」ことは自分本位の行動であり、「伝わる」は相手思いの行動なのです
「伝える」は一方通行であるが、「伝わる」は相手に伝えて相手が行動した時に初めて「伝わった!」というのです

リーダーは部下に指示する時は、内容を「伝える」のではなくて、内容が「伝わる」ことを意識することが大事なことです
「伝える」を「伝わる」に変えるには、聞いてもらいたいと強く思う事です。私の研修では職場ミーティングを見学させてもらうようにしていますが、一般的に職場ミーティングは意外と粗末に扱われている事が多くて、これはもったいないなあといつも思います。成果をあげるには、職場ミーティングに力を入れることです


形骸化している社長訓示、定例会議、朝礼、ミーティング
あなたの会社(職場)の定例会議、朝礼、ミーティングはどのような状況ですか?
話す方はただ伝えるだけ。聞く方は下を向いたまま、聞き流すだけ・・・
話す人の言い分は「私は伝えるのが仕事」であり、伝わったかどうかは「受け止め側の問題」であるという。一方的に事務的に伝えるだけの朝礼、ミーティング、社長訓示、定例会議は、会社(職場)を硬直化させていて怖いことです
今期はこれだけの売り上げを上げて下さい!今月は売上未達にならないように頑張ってください!不良が増えていますので細心の注意を払って仕事をしてください!と一方的に上から目線で言いたい事を伝えるだけでは部下は行動しないものです。大事な話やどうしてもやってほしい事を話す時は「伝わるための努力」をすることが必要です
「伝える」を「伝わる」に変えるには、「伝えたいと思う本気の度合い」が大事である
「伝える」とは自分の言いたい事を相手の耳へ届けることであり、「伝わる」とは相手の耳から心の中へ届けることでなのです
相手の心へ届けるには伝えたいと強く思う「本気の度合い」が大事です
「本気さ!」は相手の心に伝わる最大の力となる
・・・バルミューダ 寺尾玄社長の言葉より引用
相手(聞く人)に、自分の意見や考えを知ってもらいたい!理解してもらいたい!と強く思うか!あまり思わないか!この本気度が大事です。「本気度」がある人は、自分の意見や考えを理解してもらえるように最善の努力をするし、判りやすく説明するように色々と工夫します。その結果、説明力が身についてくるのです。「伝える」ためには120%の前準備をする必要があるのです。
「伝える」には、気迫が必要である
唐池恒二JR九州会長はテレビで次のようなことを話されていました。
リーダーの資質のうち「伝える力」は非常に重要な資質です。相手に何かを話したとしても、その言葉が本当に伝わっていなければ、それは「伝えた」とは言えません。例えば仕事の中で必要事項を連絡したのなら、それによって然るべき変化が起きたのかどうかまで確認しなければ「伝わった」ということにはなりません。つまり「伝わる」とは、相手が言葉を理解しその言葉に感動しそれによって行動が生まれる。そうなって初めて「伝わった」と言えるのです。
物事をしっかり伝えるためには「2メートル以内での対話を重視すること」も大切です。会社では大きな会議室で多くの社員に向けてスピーチをすることももちろん必要ですが、少人数で話すほうがはるかに効果があります。1対1、もしくは数人対数人で対面してコミュニケーションをとれば、10言ったことのほぼすべてが伝わると考えていい。しかし、その反面大きな会議室で大勢を相手に話した内容は、10のうちの1くらいしか伝わらないものです
更に唐池さんは、次のようなことも話されていました。私が仕事や人生において最も大切にしてきた言葉は「気」で、気が満ち溢れた人は必ず勝利します『広辞苑』では、気を「生命の原動力となる勢い。活力の源」と説明しています
*気が満ち溢れた職場は必ず元気になる。
*気が満ち溢れた店は繁盛する。
*気が満ち溢れた会社は業績がどんどんよくなる
そう私は信じています
松下幸之助さんは、“教えるのにも教わるのにも気迫が大事”と言っています。気迫がないと、教える・教わるという行動が実りあるコミュニケーションにならないからです
最後に気を溢れさせるために必要な5つを紹介します
1 夢みる力
2 迅速できびきびした動き・行動
3 明るく元気な声
4 スキを見せない緊張感
5 常に向上しよう、成長しようという貪欲
「伝える」を「伝わる」に変えるには、相手の立場に立って考える!
強く言いたい事やどうしても伝えたい事ほど伝わらないものです!なぜなのでしょうか?
それは「伝えたい」という思いが先走って空回りすることが多いのからです。思いが先走ると伝える側だけの視点になり相手になかなか伝わらないものなのです。どうしても伝えたい時は、相手の立場に身を置いてみて、伝えたい事を考えてみる事が大事です
*それは聞く人にとって受け入れられるものなのか?
*利己的な考えに執着していないか?
*聞く人が納得できるのか?
リーダーの立場から離れてメンバーや部下の目線に立って話していく事が大事な事です


「伝える」を「伝わる」に変えるには、納得づくの仕事術を実践する
こうしてください!これをやってください!だけでは部下はなかなか動かないものです。この仕事はこうゆう理由で是非ともやってください!と指示事項を丁寧に説明しないと部下が動いてくれないものです。そのためにはノウホワイの仕事術(納得づくの仕事術)を実行することです

職場ミーティングに力を入れる事
朝礼、ミーティング、会議などで皆に話をする時、あなたが説明する時の姿勢を自己点検してみてください
◆口頭のみで説明する
◆早口で話す
◆小さな声で話をする
◆原稿を棒読みする
◆聞いている人に対しアイコンタクトしない。目線を合わせない
◆相手が聞いているかどうか気にしないで伝える人に徹する
◆聞いている人が遠巻きにしたり下を向いていても気にしない
このようなやり方で職場ミーティングで話をしているリーダーがいますよね。このタイプの人は相手のことなど考えていない独善的な人です。そのくせ何か問題が起ると「あの時、話をしたではないか!」と怒り出す人です。自分の意思や考えを相手に理解してほしかったら、そして話したように行動してほしかったらていねいに話をすることです。それには工夫をする事です


「伝える」を「伝わる」に変えるために「ビジュアルトーク」をすること
ビジュアルトークとは、相手の説明する時や仕事を指示する時、口頭で説明するだけでなく資料を見せて、資料を指しながら話をすると言いたいことが相手に伝わります
(ビジュアルトークの実践)
ステップ① 話す事を書く、出来るだけ箇条書きにまとめる
ステップ② 強く言いたい所には赤ペンでマーキングする
ステップ③ 文章だけでなく絵やグラフ、図やチャート、写真などを入れて判りやすく できるだけカラフルな資料や派手な資料づくりに心掛ける
ステップ④ それを掲示し指差しながら話す
ステップ⑤ それを職場に掲示して、後でもゆっくり見れるようにしておく
(ビジュアル・トークの利点)
◆聞く人の興味を引きつける効果があるので関心を持ってもらえる
◆聞く人に内容をより理解してもらえる効果がある


「伝える」を「伝わる」に変える為に、ロジカルトークを身につけよう!
うちの上司の話は長くて要領が悪く判りにくいよね!うちのリーダーの話、結局何が言いたかったのかが判らなかったよね!・・・会社や職場でこんな話をよく聞きますよ。どうしたらいいのでしょうか?それにはロジカルトークで端的に明快に話すことです。ロジカルトークとは論理的な話し方であり筋道を明確にして話すことです。自分の考えや意見を効果的に伝えるにはロジカルトークを身につけるといいですよ!
(ロジカルトークの事例として)
小池東京都知事の記者会見はいつも「ロジカル・トーク」で話をしています。その例をご紹介します
豊洲移転に関してご説明します
①結論として、11月7日に豊洲へ移転予定でしたがこの移転時期を延期します!
(初めに結論を話す)
②移転延期の理由は、3つございます
(次にその理由を話す)
一つ目の理由は・・二つ目の理由は・・三つ目の理由は・・
(最後に詳細説明をする)
③一つ目の理由についてご説明します・・次に二つ目の理由についてご説明します・・

「伝える」を「伝わる」へ変えるための自己点検をしましょう!


続きは、こちら▶
(メニュー)
◆トップ▶
◆お問い合わせ▶
◆サイトマップ▶
◆ブログ▶
◆部下を上手に使うコツ▶e-ラーニング
◆成果がでる職場を作るコツ▶e-ラーニング
◆リーダーの心掛け、部課長の心得▶e-ラーニング
◆企業研修/半日セミナー、承ります!▶
◆喫茶「四季折々の花たち」へご案内▶