叱る!怒る!指導する!
この使い分けが出来るのも人使い上手な技!です
まずはこの使い分けをマスターしておきましょう
「怒る」とは、自己感情の表現で自分の感情を相手にぶつけることです。がまんできない気持ちを表し腹を立てる、よくない言動を強くとがめる戒める、決められた通りの手順を行わなかった事に対し腹を立て感情を露わにすること
「叱る」とは、気づきを与える行為ですが、立場上どうしても威圧的、高圧的に受け止められて、上司は叱っているつもりだが、部下は怒られているような気持になります。感情を余り出さないように意識し威圧的にならないように意識して話す事が大事です
「指導する」とは、相手の事を考えた上での言動で相手に気付きを与えるものです。失敗などに対してなぜそうなったのか?どうすべきだったのか?など気付きを与える行為です
やってはならない叱り方
あなたの叱り方を自己点検してみてください
≪自分がやっている事に、ㇾ点を入れて下さい≫
■人前で叱る
人前で格好悪い思いをさせない!という配慮が必要です。人前で恥をかかされたという思いをさせないことです
■大声で叱る怒る、睨みつけて叱る、暴言を吐く
上司の権限を振りかざさないこと、感情むき出しは慎むことです
■個人攻撃のような形で叱る
相性の悪い相手に対しては個人攻撃に陥りやすい
■今起った問題だけでなく、以前からの事も持ち出して怒る、叱る
「お前はこれまでもそうだった!」という言葉は信頼関係を崩してしまう。「自分の事をそんなふうに思っていたんだ!」と相手に思わせない
■問答無用、言い訳無用で叱る
つべこべ言うな!では、反論も出来ない!
どんな時も、逃げ道を作ってあげる事が大事!
問題が起こった時は、問い詰めて怒らない!
問題が起こった時には、起こった問題に対し「なぜ?」ではなくて(これは過去の原因追求型で×)、「どうすれば、いい?」と聞く(未来に目を向けているので○)
「なぜ?起きたのか?」「どうして?起きたのか?」「一体どうしたの?」という聞き型は問い詰め型であり過去の原因追求型になり、怒る感情がで出やすくなり相手は言い訳をする傾向になります
起こった問題に対して「どうすればいい?」と聞けば「私は・・・のようにして解決したいと思います!」とこれからのことに目を向けることができます。「じゃあ、そのやり方で一緒に問題を片付けよう!」と言えば協働共感が生まれてくるのです
部下がミスした時に注意するコツ
部下がミスした時にココロすべき事は、叱ることが目的にではなくて、「同じようなミスを二度と起こさないように指導する事」です
部下がミスをした時によくあるパターンは、厳しく言えば、効果的だ!と思って「ダメじゃないか!もっと注意してやれよ!」と強く言いたくなる!これを機に、思いっきり日頃のうっぷんを晴らしたい!という衝動に駆られて、過去の事もほじくり出して「前も同じようなミスをしたじゃないか!もっとしっかりしろよ!」とまで言ってしまうことがある
こんな叱り方では「すみません!気を付けます!」で終わってしまう・・・
しかも心の中では「これくらいのミスでうるさいなあ!」と反発しても、反省しない!これではミスの再発は抑えられない・・・・どうしたらミスの再発を抑える事ができるのか?
部下がミスした時に、逃げ道を用意することで反省が生まれる
部下がミスした時は、二度とミスしないようにする事が大事である。そのためにはミスしたことだけを責めないで、ミスを注意した後に、逃げ道を作ってあげる配慮をすることが大事!
特に女子社員に対して工夫を要します
ミスしたね!ダメじゃないか!もっと注意してやれよ!⇒はい、すみません!で終わり、「これくらいのミスでうるさいなあ!」と反発しても反省のココロは生まれません。
うまく注意することで、反省のココロを持ってもらう事ができる方法を紹介しましょう
ミスしたね!最近、疲れているのかな?大丈夫? すみません!実は・・・で今後気をつけます!
ミスしたね!最近、仕事が少しきつかったかな? すみません!実は・・・で次から頑張ってみます!
ミスをしたね!最近、何か悩みがあるのかな? すみません!実は・・・があったので、以後気分を変えて頑張ります!
ミスをしたね!最近、何かイライラする事があったのかな? すみません!実は・・・で気持ちを切り替えて頑張ります!
上手に注意をすれば、反省に繋がるのです
あなたの叱り方や注意の仕方について自己点検をしてみてください
部下がミスした時には、自尊心をくすぐり逃げ道を用意することも効果的なやり方です
珍しく、ミスしたね!
最近、疲れているのかな?大丈夫?
すみません!実は・・・で、今後気をつけます
君らしくないミスしたね!
最近、仕事が少しきつかったかな?
すみません!実は・・で、次から頑張ってみます
ミスと無関係ない君が珍しくミスをしたね!
最近、何か悩みがあるのかな?
すみません!実は・・、気分を変えて頑張ります
これまでよくやってくれていたのに、思いもかけないミスをしたんだね!何かイライラする事があったのかな? すみません!実は・・・で、気持ちを切り替えて頑張ります!
このような叱り方をされると
「自分は信頼されてるんだから、もっとしっかりしないといけないね!」と自己反省するものです
ミスと失敗は根本的に違います
ミスとは、事前準備や段取不足、手抜き、うっかり、油断して、うまくいかなかった事をいう
失敗とは、周到な準備や段取りをして全力を尽くしたものの、結果が出せなかった事をいう
だからミスは厳しく叱ってもいいが、失敗は叱るのではなくてむしろ励ますくらいの気持ちを持つ事が大事です
参考として「トヨタの失敗学」に学びましょう!
トヨタの失敗学に学ぶは、インターネットから引用し編集しています
トヨタの現場でも、沢山の問題やトラブルが起きる。しかし、トヨタでは『失敗』という言葉はほとんど聞かないという。トヨタにもミスやトラブルなど大小さまざまな事が起きるが、少なくとも現場レベルでは「失敗」という概念は存在しません
失敗したことをそのまま放置したら、それは文字通りの「失敗」に終わってしまうが、失敗に正面から向き合い次に活かすことができれば、その失敗は改善プロセスのひとつとなります
トヨタの現場では、現場で起こった問題やトラブルは、よりよいモノづくりをするための「改善の機会」ととらえているのです
トヨタの現場で働く人たちにとって「失敗」や「ミス」とは、改善へとつなげるチャンスであり、成果に結びつける「宝の山」です
「失敗」を「失敗」で終わらせない!「ミス」を「ミス」で終わらせない!
そのコツをトヨタの失敗学から学びましょう。書店で「失敗学」の本を探してみてください
職場のルールを乱した時は、厳しく叱る事が大事!絶対に放置しない!
職場の和やチームワークなど職場の規律を乱す行為に対しては、見て見ぬふりをしては、絶対ダメです!しっかりと注意しましょう!
但し注意すべき事として、職場のルール、規則、約束事もないのに「人間としての常識、規律面で問題だあ!」と叱ってはなりません!しかし実はこれがよくあるのです
職場の和、チームワークを乱す4つの要因があります
パワハラ・・・・上司が部下へ、精神的、肉体的苦痛を与えること
逆パワハラ・・・部下が上司へ、精神的、肉体的苦痛を与えること(これが深刻な問題となっている)
セクハラ・・・・性的ないやがらせ
モラハラ・・・・いやがらせ、いじめ、仲間はずし(これも深刻な問題となってきている)
この4つの事を防止するためには、職場のルールを作っておくことが大事です
◆仕事をする上でのルール・守るべきモラルをきちっと作る。「私たちの職場で大切にしたい事10ヶ条」のようなものを作る
◆それをミーティング場に大きく掲示し、毎日、唱和する事です。問題が起った時に話すのではなくて普段から常に話すことが大事です。なぜ守らないといけないのかをしっかりと説明する事が大事です
◆このルールを守らなかった時は、厳しく注意する!叱る!
◆これを見て見ぬふりをすると、職場の規律は乱れていき成果が出なくなってくる
注意すべきは「しつけ」に関しても、決まったルール、規則、約束事もないのに「人間としての常識ダァ!」と言って叱ってはなりません!私の研修である職場が作った「職場ルール」の事例を紹介しましょう
ハラスメント防止法が、2022年4月に施行されました!
ハラスメント防止法が施行され、叱る!怒る!指導する!の使い分けをしっかりとやる必要がでてきました。特に前述の「やってはならない𠮟り方」を今一度読み返してください
ハラスメント法では、成果追及が行き過ぎて負荷オーバーの仕事を与えることも厳しく指摘され、逆に「窓際族扱い(仕事を与えない)」も厳しく摘発されるようになりました
ハラスメントのトラブル防止策は上司と部下の良好な人間関係の構築です。お互いが信頼し合える関係づくりを日頃からしておくことが大事な事のようです。そのためには「まずは聞く、そして話す」を徹底してはどうでしょうか?
続きは、こちら▶
(メニュー)
◆トップ▶
◆お問い合わせ▶
◆サイトマップ▶
◆ブログ▶
◆部下を上手に使うコツ▶e-ラーニング
◆成果がでる職場を作るコツ▶e-ラーニング
◆リーダーの心掛け、部課長の心得▶e-ラーニング
◆企業研修/半日セミナー、承ります!▶
◆喫茶「四季折々の花たち」へご案内▶