部課長クラスの方が昇進・昇格した時や人事異動で新しい職場に着任した時に注意すべき事柄を記述します。以下に記述する内容は、私が現役時に失敗した事や失敗した事例を目の当たりにしたことです。「そんな事は言われなくても判っているよ!」と多くの人が言われますがその多くの人が必ず失敗する道なのです

リーダーに抜擢されて意気込んでいる時や部課長に昇進してすぐに、部下との関係でつまづくことがよくあります。新任直後のリーダーや部課長は、張り切って部下に指示を出しますが、部下からは反発しか返ってこない事があります。そんな時は少し冷静になって考えることです。もしかしたら権威的に振る舞っていたのかもしれないのです。昇進後に注意すべき事は「張り切りすぎ」です。権限を与えられて張り切ると部下に対して強圧的になるものです。肩の力を抜きましょう!そして「部下を上手に使うコツ」を今一度読み返してみることです。部下の一人ひとりと一体感を持っていくこと、力まないでやっていく事が大事なです

力を抜くこと

昇進昇格した時は張り切りすぎる傾向があります。加えて抜擢された事に早く報いなければならない!期待を裏切らないように頑張らないといけない!そして早く成果を出さないといけない!と思って張り切る傾向が強いものです。これが失敗の元!上層部の人からみるとそんなにすぐに成果を出せるとは思っていないのです。しばらくはお手並み拝見といったところでしょうか。だから、抜擢されたからと言って、性急に動かなくてもいいのです。力を抜いて、まずやるべき事は新天地での足元固めです

3か月間は情報収集に徹すること

まずはすべての職場を毎日廻り、キーマンから毎日話を聞く事です。ここでも聞くことがとても大事な作業です。愛想の悪い人がいたら、その人から逃げないで毎日声を掛けにいくことです。愛想の悪い人ほど力がある人だからです。「何も知らないので教えてね!」「何も判らないので意見を言ってね!」と腰を低くして歩き回ることです。就任後3ヶ月間は、頑張らなければ!という気持ちを捨てて力を抜くことがとても大事なことです

方針説明の風景
前任者のいい点は維持拡充
うまくいっていない点は上手に修正する
職場を回って情報収集する
毎日の声掛けが大事です
色んな話を聞いて
色んな話をする

自分の方針発表は、就任後3ヶ月目以降でOK!

就任後3か月間は、歩き回ってヒアリングし実態調査に徹することです。色んな人の声を聞いて、じっくり考えてから自分の方針を作る事です。何も判らないのに性急に事を進めない事です。
そして自分の方針策定で気を付けるべき事は、前任者がやってきた事でいい事は継続し拡充することです。そして大事なことはそのことを職場の全員に伝えることです。うまくいっていなかった事は全面否定したり批判するのではなく、修正を加えるという形をとる事です。この部分はうまくいくように修正しました!と職場のみんなへ説明することです。今までのことを全面否定すると職場から反発心が生まれます。上手に軌道修正していってください

前任者の悪口は言わない!新職場をこき下ろさない

よく耳にすることは、前任者の悪口を言う人です。これはみっともないし、職場の人たちからするとあまりいい気分にはなれないものです。前任者の批判は自分の価値を下げる上、職場の心をつかみ損ねる危険があるので絶対に慎むべきです。

もうひとつ注意すべきは、新職場の社員をこき下ろさないことです。「前職場の社員はとてもレベル高かった!モチベーションが高かった!それに比べるとここの職場はダメだね!レベルの低い人ばかりだ」と嘆く人をよく見かけます。「レベルが高い職場だったら、あなたがここにいる必要はないんですよ!」と言いたいですね。自分が与えられた役割は何かをしっかりと考えるべきですね

焦って短期成果を追わないこと!

新しい職場に異動すると、とかく焦って短期成果を追い求めがちになります。早く利益を上げたい!生産性を上げたい!と焦る気持ちが芽生えてきます。生産性を短期に上げようと思う時は、分母の人工数や人件費、人員を減らす事に走ろうとします。これは従業員は「コスト」であるという考えです。ここに手を付けると即効性はありますが会社や職場は疲弊していき活気が失われていき、部下からの信頼が大きく失墜してしまいます

焦る気持ちを抑える事はしんどいですが、経営は我慢が大事です。今の陣容でいかに生産性を上げるかを部下に話していく事です。「生産性向上のネックになっている事は何か?」をシッカリと聞いて、全員参加で取り組んでいく事で部下からの信頼が上がっていきます

下記の資料はスティーブ・シーボルト著「金持ちになり男、貧乏になる男」から抜粋しています

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焦る気持ちがある時の発想は上段の「貧乏になる男」の発想に近くなります。部下の気持ちを高揚させ、全員参加で生産性向上/利益創出を進めるには、下段「金持ちになる男」の考え方をしていくことです

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