なぜ、5Sをやらねばならないのか?

5Sをやる目的は「儲ける」ためです。5Sが出来ていない職場はムダが山積しているからです
5Sは単に見た目だけを綺麗にすることではありません。付加価値を高め、儲けるために5Sを行うことが大事です
ムダは見える化しないと見えないものです
5Sはムダの見える化するための一丁目一番地です

見える化とは問題を顕在化させることです
問題を顕在化させるには、
◆明るくすること
◆見えにくい場所(職場の壁際や机の下)にモノを置かない
◆倉庫の中やキャビネットの中など扉で見えないようにしない
◆隠したい作業や見られたくない作業を表通りで堂々とやる

≪ニューヨークの割れ窓作戦とは?≫
ニューヨーク市では、1991年から2000年までに10年間に殺人や強盗などの凶悪犯罪が75%も下がりました。これはニューヨーク市警が「割れ窓作戦」と呼ばれる考え方を導入したからです。

小さな犯罪を徹底的に取り締まることで、凶悪な犯罪を止めることができるという理論です。

建物の窓が壊れているのを放置すると、そこには誰も注意を払っていないということで、やがては他の窓も割られ落書きがされていく・・・・

小さな犯罪を放置しているとやがて大きな犯罪に蔓延していくのである。5Sも同じです 

ある機械で油漏れがあった。「今は忙しいからまたいつか点検して修理しよう」と思っているとやがてあちこちの機械で油漏れが発生しても誰も気にならなくなった

ある工場でネジが落ちていた。これを見ても知らんぷりで通り過ぎる人、ネジを拾って棚に戻す人、この二人の職場の5Sレベルには大きな違いがある

情報の見える化/ワイガヤ基地の整備

情報の見える化は部下のやる気アップに不可欠なことです。情報の一元化や集中化は情報の5Sです。
情報を集中化させる場所はワイガヤ基地です
情報の集中化が進んだワイガヤ基地をご紹介します

ワイガヤ基地へ行けば
職場の状況がすべて判ること
情報は誰にでも判るように
大きくカラフルであること
ワイガヤ基地にすべての情報を集中させることが大事!
すべての職場に
ワイガヤ基地を設置しよう!
ワイガヤ基地で問題を報告し
皆で問題を共有する
ワイガヤ基地のボードへ
作業実績を書き込む
ワイガヤ基地で
色んな事を話し合う
ワイガヤ基地のボードを
見ながら話し合う

職場のクリーン化

職場もクリーン化の事例を紹介します。整備の基本は、床面を2~3色で区域表示をします。機械装置の置場表示、部品置場の表示も判りやすくいます

壁際クリーン作戦

壁際は不要不急品のたまり場であり、仕掛品や滞留品のたまり場になります。職場内を整理する時は、まず壁際から不要不急品を撤去する事から始めるといいですね。できたら床塗装をして物を置かない場所を意識させることです。壁際はゴミも溜まりやすい処です。壁際をきれいにすると職場が明るくなり広く感じますよ

壁際クリーン
部分塗装してクリーン度アップ
壁際クリーン
窓枠は部分塗装している
ゴミひとつない壁際の状態
壁際を青色塗装し
壁際クリーンを意識づけている
壁際に不用品を置かないように
床面を塗装している
壁際を青色塗装し
物を置かないように意識づける

部品棚の整理

部品棚の整備は、部品購入費の削減や部品の精度管理、欠品防止、部品探し時間の短縮など大きな効果があります

部品棚を整理するとモノを大切にする心が生まれてくる!
部品棚の表示は大きく見やすく!
取り出し間違いを防ぐために色別化する!
部品は姿置き管理が基本
姿置きすると
欠品や持ち出しが判る
部品が傷つかないように
クッションを付ける事
部品には単価を入れる事が大事

工具台車の整備

機械を整備する時や機械の品種替をするときは、
工具を使いますが、工具台車を整備することで、
調整手順が明確になり、工具探しの無駄が減ります

その改善事例をご紹介します

なぜ姿置きするの?
工具を取り出しやすいようにする!
探すムダをなくす!

               

使用する順番に
具を姿置きしている
工具台車コンテストで
台車一新
工具の姿置き台車

検査台/測定台の整備

検査台や測定台は製品を測定し検査する場所です。つまり良品を作り出す場所であるので、ここを整備することは品質向上の基本です。工場を訪問すると意外にも検査台や測定台が汚れていて、測定器も整備が遅れている事が見受けられます。検査台や測定台を粗末にしている会社からはいい品質の製品を作り出す事はできません

なぜ青色を塗るの!青色は良品を示す色
検査台は良品を検査し保証する場所、常に整理整頓清潔清掃!
検査台は、良品を作る場所
青色塗装して意識アップ
測定台のクリーン化

事務用品のコンビニ化

事務用品のコンビニ化は、経費削減に効果があると同時に、欠品防止、持ち出し時間の短縮に大きな効果があります。探す時間短縮にはカラフル表示がオススメです。整理のコツは、①欠品防止のための発注点管理、②置場表示はカラフルに識別化して探すムダを減らす、③単価を表示する、④姿置きと個人持ちの最小化、⑤できる限りの共有化、⑥在庫小のために「アスクル」の活用等 

欠品防止は発注点管理その1
欠品防止は発注点管理その2
単価を表示するその1
個人机の姿置き
単価を表示するその2
事務用品の共有化

書類のファイリング化

書類のファイリングは、書類探しの時間を減らすと共に、書類の持ち出しの見える化になります。
書類のファイリングは、カラフルにしかも持ち出し書類が判るようにすることが大事です

書類を元に戻せるように表示する
書類毎に識別化して
探すムダを減らす

3定管理の推進

置場の“置”という字は、“決まったところに直す”と書きます
“3定”とは、定位、定品、定量
≪置場改善の7つのキーワード≫
①定位・・どこに ②定品・・何を ③定量・・いくつ置くかを、はっきりと定める
置き方は④先入れ先出しが基本、出し入れは⑤カンバン管理が基本、見栄えは⑥直線管理(真っ直ぐ、直角、姿置き)、誰にも判る⑦表示(大きな表示、色別表示)が必要です

仕掛品は先入れ先出しは基本!
出し入れは、一方通行が基本!
縦列置きは基本的にダメ!
仕掛品置場の表示は大きく見やすく!
置き方は直線管理!
3定:定置、定品、定量!

かんばん管理

部品管理はカンバン管理が基本となります。簡単なカンバン管理の事例を紹介します。カンバン管理により在庫管理の精度が上がり、消費削減や購買費削減の効果があります

油脂類の在庫管理はカンバン管理で行う
各種部品のすべてカンバン管理で
間接材料費削減を狙う
工具類の在庫管理をカンバン管理でする
Vベルトをカンバン管理して
欠品、在庫増を防止する

会社外観の見栄えアップ

会社外観の見栄えアップは、会社イメージの向上にとても大切なことです。「うちの息子が大きくなったらこの会社で働させたい!」と親御さんに思ってもらえるような形にしたいものです。私が薦める見栄えアップは、カネを掛けないやり方で部分塗装を推奨しています。その事例をご覧ください

柱を青色塗装してリニューアル
外壁フェンスを部分塗装して
工場外観のイメージアップ
古い工場外観を部分塗装して
リニューアル
古い工場の出入り口を
リニューアル
ドア、屋根に青色塗装で
イメージ一新
古い工場の入り口に
青色塗装でリニューアル

職場総点検の点検リスト

5Sと見える化について下記を参考に職場総点検をしてみてください

続きは、こちら▶

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