人は誰かの役に立つことで喜びを感じるもので、人の役に立ちたい!人から喜ばれたい!と思うものです。そして部下は上司が喜ぶ姿をみるのが嬉しいものです。部下の前で素直に喜べる上司であることが人使い上手な技です。うまくいった時に部下に「ありがとう!」が言えるかどうか?これも人使い上手の技です
仕事のつながりから、心のつながりへ
仕事の基本ルーティーンは、指示 ⇒ 報告 ⇒ 結果の確認、評価ですが、実はこれがなかなかできていないのです。あれをやれ!これをやれ!と指示をしても、報告を求めない上司(指示の連発、言いっぱなし)が多いものです。あれもこれもと欲張り過ぎて言いっぱなしが多くなるのです。すると部下は指示されたことを軽く流し出すのです
指示されたことをやって報告しても何の反応もないし、報告させっぱなしの上司も多いものです
仕事の結果は良かったのか?良くなかったのか?悪かったのか?部下はさっぱりわからない事が多いものです
ここで大事なことは「結果の確認と評価」です。これが「心のつながり」(信頼関係の構築)に繋がっていくのです
仕事の基本は、上司は部下へ作業指示をする⇒部下は指示通りに仕事をしてその実績を報告する
ここまでが普通の仕事のルーティンであるがここでひと工夫することが大事です
部下が仕事の結果を報告してくれたら、その内容をしっかりと確認し評価することです。そして計画通りにうまくやってくれたら「ありがとう!よくやってくれたね!」と言えるかどうかで部下との信頼関係に差が出てきます
部下は仕事の成果を認められて「嬉しい!」と思い満足した気持ちで帰宅できます。上司は、部下が一日の仕事を終え、いい気持ちで家に帰り、美味しいビールが飲めるようにするのが上手なマネジメントなのです
逆にトラブルがあって、計画通りの実績が出せなかった部下に対しては「何か問題があったの?聞かせてくれる?」といい、一緒にトラブル解決をすることです。「明日はなんとかしろよ」ではダメなのです
仕事の基本ルーティンである「指示⇒実績報告」は「仕事の繋がり」ですが「確認評価」以降は「心の繋がり」となります
部下との信頼関係を強くするには、仕事の繋がりから心の繋がりへ持ち込むことがとてがとても大事なことです。「心の繋がり」に持ち込むには手間がかかりますが、手間をかけた分その見返りは多いものです。少しの手間で部下との信頼関係が生まれてきます。頑張りましょう!
≪大河ドラマ「西郷どん」より引用します≫
禁門の変で敗走した長州藩に対し、幕府は長州征伐を行うことを決めた
その統括に西郷隆盛が任命された。西郷は薩摩藩の中村半次郎たちに長州の内密調査を指示した。
その結果、長州藩の中には幕府に忠誠を誓う勢力があることを知る。その勢力のひとつ、岩国領主の吉川監物氏に接触し和平交渉を始めた・・・「降伏やむなし」・・・戦わずして長州藩は落ちた。その結果を受けて、西郷は内偵の中村半次郎たちにこういった
「ようきばってくれた!」「おはんたちの手柄だ」「ありがとうな!」「うまくいったのは、お前らのお蔭ぞな!」と言って、頭を下げた。このひと言が薩摩藩の結集力を一層高めることになった・・・あなたは部下に対して素直に「ありがとう!」と言えますか?
「仕事だからやって当たり前!」とか「ありがとう!なんて言う習慣がない!」とか「気恥ずかしくて言えない!」という意識から思い切って抜け出す事が大事です。
(アンケート結果)
仕事だからやって当たり前!やって当然!と思うことが多いし、会社や職場によっては「ありがとう」を言う習慣や風習がないことが多いようです。又、「ありがとう!」なんて、気恥ずかしくて言えないし、照れくさくて言えない!「ありがとう」なんていちいち言うのが面倒くさい!とか、言わなくてもあいつは判ってくれているよ!と思っている事が多いようです。加えて仕事に追われていて「ありがとう」と言える時間的にも余裕がないようです
「ありがとう!」が照れくさいなら、「鳥の目管理」で喜怒哀楽を表す!
「ありがとう!」を言うのが照れくさい人は「鳥の目管理」を使うことです。鳥の目管理の3つの色で自分の気持ちを表すというやり方があります
「鳥の目管理」は別項「で詳しく説明していますのでご覧ください
日報にはコメントが不可欠!報告資料はコメントを付けて返却する事!
仕事の基本ルーティーンは、指示 ⇒ 報告 ⇒ 結果の確認、評価 です
営業日報や業務日報に詳細なことを書いても、上司が「ノーコメント」で済ますことが多いが、これは論外なこと!ダメ上司のやることです。部下が日報や報告書を書いてきたら、必ず確認・評価し、指導ポイントを書いて返却することです
報告のさせっぱなし、報告の受けっ放しで反応がないのは、部下の書く気力を失わせます。部下からの報告に対するレスポンスが早くて的確であれば、部下の仕事のレベルは上がり仕事のスピードは速くなります。スピーディな確認と的確な評価・コメントは、部下育成の大事なツールでもあります
そしてココロすべきことは、報告してくる部下に対しては、目線を合わせて聞く事、決して片手間で聞かないことである
Bad News Fast・Bad News Firstに「ありがとう!」が言える上司であれ!
Bad News Fast・・・悪い報告・情報は早く!悪いニュースは早く聞きたい
Bad News First・・・まずは、悪い報告・情報から!悪いニュースから先に聞きたい
悪い情報ほど、早く上げる!一番先に出す!というのは「仕事の基本」です。
悪い情報は早く上げろ!と言いながら、悪い情報を嫌がる上司がいる!悪い情報に怒る上司がいる!事が多いものです。となれば、部下は上司へ悪い報告するのが嫌になってしまいます
悪い情報は、早く解決した方が損害が少なくて済むから、悪い情報が来たら「早く言ってきてくれて、ありがとう!」「どうしたらいいのか、一緒に考えよう!」といえる上司でありたいものです。これが言えたら隠ぺい体質は払拭できます
≪JR九州 唐池会長の言葉より引用します≫
社員が上層部に上げてくる情報は、マイナスの情報が多くてプラスの情報は半分以下です。私が心がけているのはマイナスの情報を報告された時ほど笑顔で受けるということです。怒られると思うと萎縮して報告に来なくなってしまいますからね。マイナスの情報を報告した社員には、最後に「ありがとう」と言っています。社員は上司の背中を見ますから、中間管理職が隠さず報告すれば部下も隠さなくなります。その大元は会社のトップである僕が隠さないようにすることです
あなたは、問題があってはならない!と思う上司ではないですか
「風通しの良い組織」とは「問題があるのは普通のことで当たり前」という考えが行動を支配しています。そのため問題を早く出させるように、多くの機会を作ろうします。おかしいと感じたらすぐに伝える!言えば必ず聞いてもらえる!波風を立ててもいわなくてはと思う!「問題があるのは普通、当たり前」とおもえるようになると、問題が上がってきても怒らなくなり、逆に「問題を早く言ってきてくれてありがとう!」という気持ちになれます
「風通しの悪い組織」とは、よくある会社の風景ですが、「問題があってはならない」という意識に支配されていいます。そのために、面倒な情報は上司に伝えない!悪い報告は上にあげない!相談しないで勝手にやってしまう!ということが起こります
職場には問題があるのが普通で、職場に問題がなければ上司などはいらないのです。職場では常に問題が起るから上司が必要なのです。問題があってはならないという職場の上司の特徴について、あなたの心の状態を自己点検してみてください
◆報告がないのは、うまくいっているはずだ!と思い込んでいる
◆ちゃんとやっているはずだ!と思い込んでいる
◆現場に足を運ばない!聞く耳を持たない!部下の相談事に耳を貸さない!
◆いい報告を欲しがる!
どれかに当てはまるとしたら、考え直しましょう!
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